本日は株式会社医薬情報ネット代表金子剛章さんにお話をお聞きしました。お時間頂きましてありがとうございました。
医薬情報ネットの事業を紹介して参ります。医薬情報ネットは、主に3つの事業を行っています。
1つめは、学会データベース事業。
この事業は、医学系の学会情報を収集し、各医師の学会発表内容や、どの医師とどの医師が共同研究しているか、というデータを集計しています。製薬会社は、各医師の研究内容・共同研究者や学会予定を把握することが出来、それをもとに営業戦略を策定することが出来ます。
2つめは、製薬会社向けマーケティングサポート事業です。
上市(承認された新薬の市場販売が開始されること)のマーケティング戦略の策定からパンフレットやキービジュアル制作といった実行までを支援されています。それを実現するために、業界に明るいプロデューサー、戦略構築を進めるプランナー、制作のリーダーシップを発揮するディレクター、プロモーション施策を実現するライター/デザイナーといった幅広い人材を揃えています。
3つめは、メディア事業です。
メディカルマーケティングマガジンのMedinewというメディアで発信をしています。医療医薬品のマーケティングに関わる情報を発信したり、医薬業界のキーパーソンへのインタビュー記事などを掲載しています。
そして直近のビッグニュースなのですが、2020年8月18日に株式会社JMDCグループ入りをされました!(おめでとうございます!!)
株式会社JMDCは、医療ビッグデータ業界のパイオニアで、匿名化技術により安全な方法で5億4000万件のレセプトデータ(診療報酬明細書の通称)を持っています。ちなみにレセプトデータを集計して厚生労働省が公開しているのがNDBデータ(National Database)と呼ばれ、こちらの記事で詳細を解説しているのでご興味がある方は是非、ご覧ください。
今回JMDCグループへ入られた狙いとしては、医薬情報ネットが持っている学会データベースとJMDCグループが持っているレセプトデータを繋げることで、より精度の高いマーケティング戦略策定のためのデータ提供が出来るから、とのことでした。
アメリカの製薬会社のマーケティングは日本より高度で、どの医師が自社の薬品の情報を最も必要としているかを分析出来るデータ基盤が整っています。
アメリカの医薬業界で起こったことは、日本に遅れてやってくるというのは、医薬業界ではよくあることです。私(北爪)は、日本の医薬業界の動向を追うのに精一杯でアメリカの医薬業界まで追えていなかったので、今回のお話を聞いて、アメリカの情報ももっと追いかけなければと実感しました。
金子さん、事業内容からJMDCグループ入りの狙いなど、貴重なお話をありがとうございました!!
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