データサイエンティスト協会ってどんな団体?活動内容&メリットまとめ

この記事を書いた人
北爪 聖也

株式会社pipon代表取締役。 キャリアはADK(広告代理店)でテレビ広告運用をして残業120時間するが、ネット広告では自分の業務がAIで自動化されていることに驚愕する。そこで、機械学習受託会社に転職し、技術力を身につけた後、piponを創業。現在、製薬業界、大手監査法人、EC業界、様々な業界でAI受託開発事業を運営。

公開日:2019/09/06
更新日:2019/09/06
キーワード:データサイエンティスト 協会
文字数:4300文字(読み終わるまでおよそ7分)

この記事でわかること

  • データサイエンティスト協会の概要や活動内容
  • データサイエンティスト協会を利用するメリット
  • データサイエンティスト協会以外が主催している勉強会を探す方法

はじめに

データサイエンティスト協会は、データサイエンティストがIT業界で活躍するように、さまざまな活動を行っている一般社団法人です。

それ以外に養成講座やセミナーの開催など、これからデータサイエンティストになるための有意義な情報も発信しています。協会の知識や動向のチェックは、この職業で働く上で必要不可欠と言えるでしょう。

この記事では、データサイエンティスト協会の概要や、情報の手に入れ方などを詳しく解説します。合わせて、セミナー情報が得られる協会以外のサイトも紹介しているので、知識を深める参考としてください。

なお、データサイエンティストを目指す方法や、具体的なスキルの磨き方などについては別の記事で詳述しています。

1.データサイエンティスト協会の概要

oldtakasuさんによる写真ACからの写真

データサイエンティスト協会について、まずは下記の3つの観点からご紹介していきましょう。

①データサイエンティスト協会の概要
②協会が定めるデータサイエンティストについて
③データサイエンティスト協会を利用するメリット

①データサイエンティスト協会の概要

どういう組織なのか

データサイエンティスト協会は、データの急増に伴い、データサイエンティストへの需要が高まったことを受けて設立された組織です。データサイエンティストと企業間に起こりがちなミスマッチを防ぎ、IT業界の発展に寄与することを目的としています。2013年7月に東京を拠点にスタートし、2019年6月には九州支部が設立されました。

何をしているのか

データサイエンティスト協会の主な活動は、次のとおりです。

  • データサイエンティスト視点でスキルや知識を定義
  • 他企業、他団体と合同でカリキュラムを作成
  • 他資格との連携MAPの作成
  • 養成講座やセミナー、シンポジウムの開催
  • 求人情報の発信
  • データサイエンスアワードの実施

②協会が定めるデータサイエンティストについて

データサイエンティスト協会では、データサイエンティストを次のように定義しています。

データサイエンティストとは、データサイエンス力、データエンジニアリング力をベースにデータから価値を創出し、ビジネス課題に答えを出すプロフェッショナル

データサイエンティストのスキルセット

協会はデータサイエンティストの定義だけでなく、データサイエンティストに求められるスキルセットについて、以下の3種類を 定めています。

ビジネス力ビジネスの中に隠れた課題を見出し、問題解決まで一貫して業務を行える力
データサイエンス力定義化された問題について統計学やAIなどの知識を駆使し、正しくアプローチできる力
データエンジニアリング力解析システムの活用、必要なデータフォーマットの構築や最適化を行い、処理と分析をスマートに行える力

スキルレベル

また、上記のスキルセットは、4つのレベルによって分類されています。

業界を代表するレベル(Senior Data Scientist)
棟梁レベル((full)Data Scientist)
独り立ちレベル(Associate Data Scientist)
見習いレベル(Assistant Data Scientist)

③データサイエンティスト協会を利用するメリット

データサイエンティスト協会で得られる主なメリットは2つです。

メリット補足
1. データサイエンティストの求人情報が得られるデータサイエンティストを募集している会社が、五十音順でまとめられています。
2.セミナーや養成講座に行ける協会主催のセミナーや養成講座、業界の最新情報や最前線で活躍するデータサイエンティストの話が聞けるシンポジウムなどに参加できます。

情報の手に入れ方

各情報は、下記のいずれかの方法でスムーズに受け取れます。

2.データサイエンティスト協会のData Scientist Society Journalを利用しよう!

シエルノさんによる写真ACからの写真 

Data Scientist Society Journalとは、データサイエンティスト協会の情報サイトです。

すでに現場に出ているデータサイエンティストや、これからなろうとしている人向けに、さまざまなサービスが公開されています。この章で、利用するメリットをご紹介しましょう。

なおサイトを利用するには、データサイエンティスト協会の一般会員への登録が必要ですので、事前に済ませておいてください。

①データサイエンティスト関連の情報が得られる

主に次のような情報が公開されています。

ニュースやレポート

主に公開されているのは、データサイエンティストの業界や技術に対する調査や研究結果、スキル委員や各企業で働くデータサイエンティスト、データサイエンスアワードの受賞者の声などです。また勉強会の開催情報だけでなく、実施されたセミナーの様子がわかるイベントレポートを読むこともできます。

おすすめの書籍

実際に現場で働く人が推薦する書籍がまとめられています。

ウェブサイト一覧

国内外のニュースや用語、教材などが集められたウェブサイトの一覧です。

データ一覧

データ解析のスキルを磨きたいときに役立つデータや、データの入手先がまとめられたページです。

②スキルアップが目指せる

Data Scientist Society Journalには、データサイエンティストとしての能力をチェックできるテストが公開されています。ビジネス力、データサイエンス力、データエンジニア力の3領域のレベルを、全国平均などを見ながら確認でき、何が足りていないかがわかるのがメリットです。

チェックリストは、全422項目を出題するフルバージョンと、その中から必須項目のみをランダムで出題するかんたんバージョンの2種類。結果は保存してオンライン上で見たり、Excel形式でダウンロードすることができます。

3.もっと知識を深めたいなら……おすすめの勉強会ポータルサイト4選

TicTacさんによる写真ACからの写真 

データサイエンティスト協会やData Scientist Society Journalを利用する最大のメリットは、やはりセミナーや勉強会の情報が得られること。

講義を受ければ実務スキルを磨けるのはもちろん、その経験によって自分のスキルレベルを客観的に評価できます。データサイエンティストには資格がないため、講義に積極的に参加して、力量を証明する材料とするのもよいでしょう。

最後の章では、民間企業が開催している勉強会を探すのに便利なサイトを4つご紹介しています。現場で活躍できる知識と自信を身につけられるように、データサイエンティスト協会主催のものと合わせて活用してみてください。

TECH PLAY

パーソルイノベーション株式会社が開設したサイトです。テクノロジーに関する勉強会やイベントなど、「技術キーワード」や「エリア」、「スケジュール」などで絞り込みながら探せます。

connpass

株式会社ビープラウドが運営しているサイトで、IT勉強会やイベントの情報に特化しているのが特徴。データ解析だけでなく、pythonやJavaといった、データサイエンティストに必須なプログラミング言語のイベントも簡単に検索できます。

こくちーずプロ

株式会社ライブアウトのサイトです。イベントや勉強会などの集客をしたいときに便利なサイトですが、募集している勉強会を探すのにも利用できます。

Doorkeeper

こくちーずプロ同様、コミュニティを作るサイトですが、勉強会の検索に活用することが可能です。

4.まとめ

  • データサイエンティスト協会は、データサイエンティストに必要不可欠な情報を発信している組織。
  • 協会が開設した情報サイト「Data Scientist Society Journal」にも、役立つ情報が満載なので利用しよう。
  • 勉強会への参加はデータサイエンティストのスキルを磨いたり、証明するのに役立つ。協会だけでなく、ポータルサイトを活用して積極的な参加を。

おわりに

変化の激しいIT業界の中にいるデータサイエンティストにとって、最新情報のチェックは不可欠です。

他の記事を参考にしながらスキルや知識を習得しつつ、データサイエンティスト協会の動向を常に見て、現場で活躍できる備えを万全にしておきましょう。