【2020年版】データサイエンティスト向けプログラミングスクール10選

この記事を書いた人
北爪 聖也

株式会社pipon代表取締役。 キャリアはADK(広告代理店)でテレビ広告運用をして残業120時間するが、ネット広告では自分の業務がAIで自動化されていることに驚愕する。そこで、機械学習受託会社に転職し、技術力を身につけた後、piponを創業。現在、製薬業界、大手監査法人、EC業界、様々な業界でAI受託開発事業を運営。

この記事でわかること

プログラミング未経験の人未経験者向けスクール一覧へ

<おすすめスクール>
TECH CAMP AI(人口知能)入門
.pro Pythonコース
DataMix データサイエンティスト育成コース
プログラミング経験者・エンジニアの人経験者向けスクール一覧へ

<おすすめスクール>
Aidemy Premium Plan データ分析コース
PyQ
AIJobColle ケーススタディ実演講座
DIVE INTO CODE機械学習エンジニアコース
学生の人大学・専門学校一覧へ

<おすすめスクール>
滋賀大学 データサイエンティスト学部
横浜市立大学 データサイエンティスト学部
日本工学院 AIシステム科

はじめに

近年、さまざまなデータを収集・分析する、データサイエンティストという職業に注目が集まっています。

しかし、その業務の範囲は広く、また覚えるべきことも様々。

「興味はあるけど、何をすればよいのかわからない…」という人も多いのではないでしょうか。

そんなとき、心強い味方となるのがプログラミングスクールです。

近年では、データサイエンスの領域でよく使われるプログラミング言語であるPythonを教えるカリキュラムだけでなく、データサイエンティスト養成に特化したカリキュラムを用意するスクールも増えてきました。

この記事では、プログラミング未経験者向け、経験者向けそれぞれにオススメのプログラミングスクールを紹介します。

学生の方向けに、データサイエンティストに特化した学部を設置している大学・専門学校も紹介していますので、あわせて参考にしてみてください。

1.対面型でじっくり学習!未経験者向けオススメ3校

プログラミング未経験者の場合、オフラインで対面するスクールがおすすめです。

近年はオンラインで手軽に学べるスクールも増え「チャットでの質問もOK」としているところがほとんどです。

ただ、覚えることの多い未経験者の場合、

「自分でも何が分からないのかわからない」
「どう質問すればいいのかわからない」

という状況になってしまいがち。

基礎を身に着け、ある程度自分で調べられるようになるまでは、対面でしっかりと教えてくれるスクールを選んだ方がよいのです。

この章では、以下3つのスクールをご紹介します。

TECH CAMP AI(人口知能)入門

独自の教材をベースに学習を行い、わからない部分があれば講師に質問していく……というスタイルで学習を進めていくスタイルのプログラミングスクールです。

渋谷・新宿・名古屋・梅田といった各教室を利用し、講師への質問・相談ができるほか、オンラインでの質問も受け付けています。

魅力は価格帯の安さ。月額料金が14800円、入会費も月額6000円で分割払いできるため、月20,000円から受講することができます。(※初月は受講料無料)

講義形式ではありませんが、教室にいる講師にその場で質問できることもポイント。また1対1で相談に乗ってくれるパーソナルメンター制度もありますので、初学者がつまづきやすいポイントもカバーしてくれます。

初心者を脱するための第一歩にオススメです。

.pro Pythonコース

「実践型プログラマー育成スクール」をうたう対面型スクールです。

コースの期間は6か月。1クラス5人前後での講義形式で「手を動かして作る」ことを念頭においた授業が特徴となっています。

Pythonコースでは、データサイエンティストには必須のプログラミング言語「Python」を学ぶものとなっており、Pythonの基礎からアプリの開発まで、実際に作りながら学ぶことができます。

基礎的な学習を終えたあとは、個別に興味のあるテーマを選ぶことができるため、データ分析や機械学習といった方向を選ぶとよいでしょう。

また、卒業後の転職・起業相談に乗ってくれる点も大きな強みとなります。

入学時に「学んだことで何をしたいか」が重視されるため、学習を通じてやりたいことが決まっている方にオススメです。

DataMix データサイエンティスト育成コース

データサイエンティスト育成に特化したプログラミングスクールです。

Pythonや機械学習、AIといった領域とあわせて学ばれることが多い中、「未経験からデータサイエンティスト養成」という領域に特化している点が特徴。

プログラミングを用いた統計学や統計モデルの作成といった内容をしっかりと学ぶことができます。

その一方、専門性の高い内容を短期間で学習することになるため、卒業するためには授業外での自習が必須。

「本気でデータサイエンティストを目指す」という強い意思が必要と言えます。

また、受講資格として高校数学と一定のプログラミングの知識が求められ、入学試験を通過しなければなりません。

プログラミング初心者の人には入試対策コースが用意されているため、事前に受講しておくとよいでしょう。

まとめ

スクール名こんな人におすすめ料金
TECH CAMP AI(人口知能)入門まずはどんなものか、一通り学んでみたいという人・入学金
148,000円(税別)
・受講料
14,800円/月(税別)
※初月は無料
.pro Pythonコース
(6か月)
学習の目的がある程度固まっている人・受講料
498,000円(税別)
DataMix データサイエンティスト育成コース
(6か月)
未経験から本気でデータサイエンティストを目指したいという人・入学金
25,000円(税別)
・受講料
675,000円(税別)

2.オンラインで効率よく学習!経験者向けオススメ4校

すでにプログラミングの経験があり、わからない知識についての調べ方、質問の仕方がある程度分かっている人は、オンラインスクールで効率よく学習を進めるのがおすすめです。

この章では、以下の4つを紹介します。

Aidemy Premium Plan データ分析コース

AIエンジニアを目指す人向けのオンライン学習サービスです。

動画のほか、ブラウザ上で動作する教材を使っての実践学習カリキュラムが用意されているのが特徴。学習にあたって環境構築を行う必要がないため、手軽に学習をはじめられる点が魅力です。

またAidemy Premium Planでは、選んだカリキュラム以外の講座も自由に受講することができます。(※一部講座を除く)

通常コースの学習を終えたあとは、追加でアプリ開発のコースを選ぶなど、必要に応じた知識を身に着けることができます。

一通りの知識をさらいつつ、必要な知識を+αで学びたいという人にオススメです。

公式サイトはコチラ

PyQ

オンライン上の教材を通じた、学習支援ツール・コミュニティです。「クエスト」と呼ばれる課題を実際に手を動かしながら解いていく形となります。

月額2480円からという低価格に加え、1000問以上の課題から自分に必要なものを選ぶことができる点が特徴。ブラウザ上で動作するため、インストールの手間も必要ありません。

また、コミュニティ機能も備えており、その課題で他のユーザーが行った質問や、投稿したプログラムなどを見ることも可能となっているのも特徴。

演習形式の課題も用意されているため、正解して終わりというだけでなく、他の人のプログラミングも参考にしながら、解き方のブラッシュアップをすることができます。

必要な知識をある程度自走しながら学びたい、という方にオススメです。

AIJobColle ケーススタディ実演講座

「身に着けた知識を現場で使う」ことにフォーカスした講座です。

さまざまな想定ケースをもとに、実際にプロジェクトを立ち上げてから進めるまでの演習を行っていくものとなります。

基本演習を終えたあとは、自分の状況にあわせたケーススタディを個別に選ぶことが可能。EC、webサイトでのレコメンデーションエンジンの開発や、需要予測、在庫最適化といった、データサイエンス分野に関わるものを選ぶとよいでしょう。

現場サイドの知識をより身に着けたい……という方にオススメです。

公式サイトはコチラ

DIVE INTO CODE機械学習エンジニアコース

「4ヶ月で自立自走できる機械学習エンジニアになる」ということを目的に掲げるエンジニアコースとなります。

ディスカッション形式の授業のあと、出された課題に他の受講者とペアになって取り組む……というサイクルを繰り返し行うことにより学習を進めていきます。

事前入試ではPythonに関する基本的な知識、および数学の知識が求められるため、事前知識または準備学習は必須。

さらに、講座は木曜以外の10:00~19:00までフルタイムで行われるため、全力でコミットすることが求められます。

本気でキャリアを考える人にオススメとなります。

まとめ

スクール名こんな人におすすめ料金
Aidemy Premium Planデータ分析コース
(3か月)
必要な知識をピンポイントで身に着けつつ学びたい人・受講料
480,000円(税別)
※6か月、9か月コースは公式ページを参照
PyQ自分で手を動かしながら自走していきたい人・受講料
ライトプラン:
2,980円/月(税込)
スタンダードプラン:
7,980円/月(税込)
AIJobColle ケーススタディ実演講座開発プロジェクトの流れや現場の知識を知りたい人・受講料
全日程参加:
148,400円(税別)
基本講座+1ケーススタディ:
59,400円(税別)
基本講座+2ケース以上:
19,800円(税別)/1ケース
DIVE INTO CODE 機械学習エンジニアコース(4か月)データサイエンティストとしてのキャリアを強く目指している人・入学金
181,819円(税別)
・受講料
789,000円(税別)

3.【学生向け】データサイエンティストを目指せる大学・専門学校

学生の場合、大学や専門学校への入学を通じて、データサイエンティストに必要となるスキルを学ぶ…という選択肢もあるでしょう。

この章では、以下の3つの大学を紹介します。

滋賀大学 データサイエンス学部

2017年4月に創設された、日本で初めてのデータサイエンティストに関する学部です。

エンジニアリングの知識を学ぶデータサイエンス科目と、経済・経営の知識を学ぶ価値創造科目の2つのカテゴリから履修する授業を選ぶことができます。

プログラミングの知識だけでなく、データサイエンティストに必要な統計知識、およびビジネススキルを総合して学ぶことができる点が特徴です。

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横浜市立大学 データサイエンス学部

2018年4月に創設された学部で、首都圏としては初となるデータサイエンス専門の学部です。滋賀大学と同様、エンジニアとしてのスキルと、経営・医療といったさまざまな分野での課題発見・解決力を学ぶことができます。

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日本工学院 AIシステム科

2020年度から新設予定の、AIに関する学科となります。

履修内容としてデータサイエンス分野の科目もあり、卒業後の進路としてデータアナリスト、データマーケター、データコンサルタントなどが挙げられています。

また、資格取得のサポート体制も整えており、Python3エンジニア認定基礎試験といったデータサイエンティストのキャリアに有用な資格を取ることができます。

公式サイトはコチラ

データサイエンス専門の学部・学科はまだ少ないものの、武蔵野大学をはじめ、多くの大学・専門学校が新たに創設していくことが予想されます。

進路を考えるタイミングで、どんな大学・専門学校があるのか、改めて調べてみるとよいかもしれません。

スタディサプリ進路で大学・専門学校を探す

おわりに

データサイエンティストを目指す人に向けたスクールや大学は、今後ますます増えていくことが予想されます。

だからこそ、本当に自分にあったスクールなのか、しっかりと見極めることが大切。

「お金を稼ぎたい」
「大手企業に就職したい」
「起業したい」
「身に着けたスキルで課題を解決したい」

など、自分の目的をはっきりとさせた上で適切なスクールを選びましょう。