公開日:2019/9/19
更新日: 2019/9/19
キーワード:BIツール 可視化
文字数:3600文字(読み終わるまでおよそ6分)
この記事でわかること
- データを可視化したいときに最適なBIツール9選
- 各BIツールの特徴や価格、実施しているサービスなど
- 可視化に優れたBIツールを選ぶときの参考基準
はじめに
BIツールで得られる大きなメリットが、データの可視化。
データをわかりやすく表示することで問題の早期発見を促し、社員全員の課題解決スピードを向上させます。
データの一元管理だけでなく、データの変動に合わせてリアルタイムで表示したり、IoTのデータを把握できるBIツールも出てきました。
この記事では、データの可視化におすすめなBIツールや、選ぶ基準などを解説しています。BIツールの比較記事や選び方を詳述した記事と合わせて読んでいただき、導入の参考としてください。
1.可視化に最適!検討したいBIツール9選
可視化に適したBIツールは、下記の9つです。
①Tableau
②MotionBoard
③Yellowfin
④Power BI
⑤DOMO
⑥QlikView
⑦Actionista!
⑧Googleデータポータル
⑨Metabase
それぞれ詳しく解説します。
①Tableau
グラフィカルなダッシュボードを作れるBIツールです。
特徴 | ・色付けやサイズの指定、レイアウトなどを細かく指定できる ・公式サイトにアドバイスを掲載・ドラッグ&ドロップによる操作が可能 |
価格 | ・Tableau Creator:年額10万2000円/1ユーザー ・Tableau Explorer:年額1万1000円/1ユーザー ・Tableau Viewer:年額1万8000円/1ユーザー |
無料期間 | 有(14日間)利用はこちらから。 |
サービス | 無料トレーニングビデオ |
その他 | 導入実例 |
②MotionBoard
リアルタイム表示で素早い判断を助けてくれるBIツールです。
特徴 | ・グラフの種類が豊富 ・IoTデータの可視化が可能 ・情報を地図上にスピーディーに表示 |
価格 | ・MotionBoard Cloud Standard Edition:3万円~/10ユーザー ・MotionBoard Cloud Professional Edition:6万円~/10ユーザー ・MotionBoard Cloud IoT Edition:9万円~/10ユーザー ・MotionBoard パッケージ版:要問い合わせ ・MotionBoard for Dr.Sum パッケージ版:要問い合わせ |
無料期間 | 有(1ヶ月間)利用はこちらから。 |
その他 | ・セミナー&イベント ・導入実例 |
③Yellowfin
対話式ダッシュボードを搭載したBIツールです。
特徴 | ・3種類(標準・KPI用・分析)のダッシュボードから選べる ・カラフルな色使いや豊富なグラフで可視化 ・ストーリー機能でわかりやすく表示 |
価格 | ・ユーザーライセンス 年額41万2500円/5ユーザー 年額137万5000円/25ユーザー スターターパック(5ユーザー+3日間の集合研修)/37万8000円(次年度以降41万2500円) ・サーバーライセンス 年額800万円 |
無料期間 | 有(30日間)利用はこちらから。 |
サービス | チュートリアルビデオ |
その他 | 導入事例(他ブログ記事有) |
④Power BI
Excelライクな操作性で簡単に可視化できるBIツールです。
特徴 | ・対話型レポートが作成可能 ・ドラッグ&ドロップによる簡単操作 ・数百種類のグラフやチャートを配布 |
価格 | ・Power BI Pro…月額1,090円 ・Power BI Premium…月額543,250円 |
無料期間 | ・クラウド…60日間利用はこちらから。 ・オンプレミス…期限なし利用はこちらから。 |
サービス | 学習用ページ |
その他 | 導入事例(他サービスの事例含む) |
⑤DOMO
常に最新レポートを表示してくれるBIツールです。
⑥QlikView
自由な条件でダッシュボードを作成できるBIツールです。
⑦Actionista!
完全ノンプログラミングの一般ユーザー向けBIツールです。
特徴 | ・豊富なテンプレート ・コンパクトな配置画面 ・25の活用事例などが載った詳細資料配布 |
価格 | ・Basic Edition:820万円~ ・Workgroup Edition:要問い合わせ ・Enterprise Edition:要問い合わせ |
サービス | 学習用ページ |
その他 | 導入事例 |
⑧Googleデータポータル
Googleが提供している無料のBIツールです。
特徴 | ・マウス操作で簡単作成 ・スタイルやカラーテーマでよりグラフィカルに ・リアルタイムでレポートを共有できる |
価格 | 無料 |
サービス | ヘルプページ |
⑨Metabase
OSS(オープンソースソフトウェア)のBIツールです。
特徴 | ・直感的に操作できる ・表、時系列、テーブルなどグラフ多数 ・パラメーターの細かい調整も可能 |
価格 | 無料 |
2.可視化に適したBIツールの選び方の基準は?
前章で紹介したBIツールは、データの可視化に向いています。
ですが、それぞれ特色があり、どれでもいいというわけではありません。
この章で、選ぶときの基準と、導入する前にしておきたい3つの行動をご紹介します。
①可視化に適したBIツールを選ぶときの基準
データの連携
自社のデータソースと連携できるか確認しましょう。連携できる場合は、手続きが簡単なのかも一緒に調べてください。
価格
価格と得られる効果が釣り合っているかを基準に選ぶのもいいでしょう。
ただ最初は、必ず無料版も視野に入れるようにしてください。目的や業務内容によっては、無料のBIツールで間に合う可能性もあるからです。
操作のしやすさ
ユーザーのデータ分析に対する知識が、どの程度なのか把握するのも重要です。
例えばデータ分析に詳しくないユーザーに、可視化されたデータを見てもらうなら、シンプルに表示できるものやExcelライクなものがいいでしょう。
また、実際にデータの可視化作業をしてもらうなら、マウスによる直感的な操作が可能なBIツールを選ぶのがおすすめです。
自力でトラブルの解決してもらうために、サポートやマニュアルの充実度を基準にするのもいいでしょう。
グラフやチャート、テンプレートの数
これらが豊富だと、現場に適したダッシュボードをすぐに作成、変更ができます。
業務の実態が見えやすくなるため、BIツールのメリットも明確になり、継続して利用してもらえるでしょう。
モバイルでの活用
外出することが多いユーザーなら、スマートフォンやタブレットで閲覧できることを基準に選ぶのもひとつです。
②目当てのBIツールが見つかったら……
無料のBIツールの場合は、利用者や閲覧者の意見を取り入れながら、ダッシュボードの作成に取り掛かりましょう。なお、導入時のポイントは、別の記事でも紹介しています。
有料のBIツールの場合は、申し込む前に次の行動を取るようにしてください。
・無料版を試してみる
・無料のセミナーやトレーニングを受けてみる
・導入事例を見てみる
これらを行えば、コストを無駄にする可能性も避けられるでしょう。
3.まとめ
- BIツールは可視化に最適なツール。企業に適したものを選べば、課題解決や社員のスキルアップが期待できる
- 優れた可視化機能を持つBIツールを選ぶときは、データソースの種類やコスト、ユーザーの属性を基準に考えよう。
- 目当てのBIツールが見つかったら、無料版や導入事例でまずは体験を。
おわりに
データの可視化は、BIツールの重要な機能のひとつ。
しかし本来、データの解析を通じてビジネスの改善や成長を目指すのが、BIツールの役割です。
こうした機能も視野に入れて、ツールを探してみてください。
他の記事でも、BIツールをさまざまな視点から解説しています。